【タロット逆位置リーディング講座8】⑥恋人たち~「好き」と「迷い」のラビリンス~についてのお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
恋人たち
恋愛に関することを占った時、出たらやっぱり嬉しいカードが「恋人たち」。
タロットカードについての知識が全くないとしても、このカードの絵柄や雰囲気を見るだけで
「なんだか恋を応援してもらえている気分!」「いいことありそう」
と感じる方が多いでしょう。
だからこそ、逆位置で出ると「なんだか嫌な感じ」「フラれるの…?」とネガティブな感情を抱いてしまうかもしれません。
しかし、恋人たち逆位置は「愛が壊れるカード」ではありません。
詳しく見ていきましょう!
「恋人たち」が逆さまになると何が起こる?
正位置の恋人たちは「ときめき・選択・調和」の象徴。
心と心が共鳴し、世界がカラフルに見える瞬間を映し出している一枚です。
しかし、逆位置になると、そのカラフルさが逆に混乱を呼ぶことに…。
たとえば、「どっちの相手を選ぶべき?」「仕事と恋、どっちが大事?」など、二者択一に悩まされるタイミングを迎えている暗示。
日常でいえば、コンビニでおにぎりを選ぶだけで迷うくらい優柔不断になったり、LINEの返信ひとつにも「これで嫌われないかな」と考えすぎてしまう、そんな恋愛の「あるあるモード」に陥っていることを示唆しているのです。
それは、捉え方によっては「迷っている=自分の感覚を再点検している」とも解釈できるでしょう。
実はこのタイミングで、自分が「何を本当に大切にしたいか」がハッキリしてくるのです。
甘いだけじゃない恋のリアル
実際、恋愛は楽しいことやキラキラしたことばかりではありませんよね。
一対一で相手としっかり向き合うことによって、相手や恋そのものに対して「あこがれ」ていた時には見えなかったことも見えてきます。
恋人たち逆位置の面白さは、「幻滅」や「試練」の裏にこそ本音が隠れていることを教えてくれるところ。
相手のちょっとした欠点に気づいてショックを受けるのも、恋が深まってきた証拠ですし、
最初は完璧に見えた人の「不完全なところ」を知って「えっ」となる、でもそれを許せるかどうかで愛の成熟度が試されます。
逆位置の恋人たちは、「甘いバブル期が終わって、ここからが恋の本番だよ」と背中を押してくれるカードなのです。
また、恋愛だけでなく「親や社会の期待から抜け出す」「職場での良い人キャラをやめる」など、人間関係の選択全般にも当てはまります。
「迷い」を味方につける3つのヒント
「恋人たち」のカードには「選択」「選ぶ」という意味が与えられており、逆位置で出る時はその人の中にある「迷い」を映し出している場合も多いです。
迷うということは、何かに対して本気で考えているということ。本気で向き合っているという証拠です。
そんな時は以下の3つを心がけることで、逆位置が示すラビリンスから抜け出せるかもしれません。
①「正解」ではなく「納得」で選ぶこと。
迷っているときは「どっちが正しいか」より「どっちが今の自分に合うか」で決めるとモヤモヤが減ります。
②自分の声を聞く時間を作ること。
SNSや友人のアドバイスは一旦オフにして、5分でも一人で静かに考えるだけで答えが浮かぶことがあります。
③失敗を恐れないこと。
恋人たち逆位置は「迷う=成長しているサイン」。失敗したらやり直せばいい、むしろその経験があなたの「本当に好きなもの」を見つける近道になるでしょう。
まとめ~心に正直に。モヤモヤの正体はあなた自身がよくわかっている~
恋人たち逆位置は「愛の終わり」ではなく「愛の進化」を象徴するもの。
甘いだけの関係から、本音と現実を伴う大人の関係へ。
外からの期待や常識よりも自分自身の納得感を軸にして「選ぶ力」を育てていく時期です。
迷いや葛藤は、「自分に正直になるチャンス」。
心に嘘をついたまま進めるほどあなたは器用じゃない。…そんなメッセージを伝えているのかもしれません。
逆位置の恋人たちは「あなたの心に正直に」と教えてくれる、やさしい道しるべなのです。