【タロット逆位置リーディング講座3】①魔術師 ~スタートの逆回転、手段と目的がすれ違うとき~についてのお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
魔術師
物事を始める準備が整ったことを表す「魔術師」のカード。
0から1を立ち上げる力を象徴している、実はとてもパワフルなカードでもあります。
…そんな魔術師も、カードが逆さまになると、やる気はあるのにどこか空回り。
ちょっとそそっかしい魔術師になってしまうようです。
詳しく見ていきましょう!
魔術師の逆位置ってどんな感じ?
魔術師は「始まり」を司るプロデューサー的なカード。
正位置ではアイデアや行動力を駆使して、ゼロから一を生み出すパワーを持っています。
でも逆位置になると、その力がちょっとコミカルに空回り。
たとえば「道具は全部そろえたけど、使い方がわからない」「あれ?魔術の本ってどこにやったっけ?」
みたいな感じで、ちょっと「抜け」がある魔術師になります。
計画倒れ、手段先行、道具ばかり増える…日常にもありますよね。
「最新ガジェットを買ったけど設定が面倒で放置」とか「ダイエットのための器具だけが部屋を占拠」とか。
魔術師の逆位置はそんな「エネルギーの分散」「勢いのズレ」を映し出しています。
しかし、道具は揃えられているのですから、準備は着々と前に進んでいるということですよね。
まったくの「0」ではないのですから、そこは安心して良いでしょう。
ネガティブな暗示ではありません。
逆位置は「どこでズレているか」を教えてくれる調整ツールでもあるのです。
「なぜやるか?」が曖昧だと成果も出ない
魔術師逆位置は「うまくやろうとしているけど、まだ本当の目的にたどり着いていない」時に出やすいカードです。
でも、それは単なる失敗ではなく本質を見直せるチャンスでもあります。
たとえば、新しい勉強法に飛びついたけど続かなかった…それって「あなたに合った学び方は他の人と違う」というヒントかもしれません。
あるいは恋愛なら「完璧に見せよう」と頑張りすぎて、かえって素が出せない状態かも。
逆位置魔術師は「今はうまくやることよりも、なぜやるか?を見つめよう」と提案しているのかもしれません。
スタートが逆回転することで、あなたの中に眠っていた「もっと素直なモチベーション」が見えてくる。
むしろ、ズレの中に本当の強みやオリジナルのスタイルが隠れていることも多いのです。
逆位置魔術師とのつきあい方
このカードを引いたときは「今の自分、何を叶えたいのか」をノートに書き出してみると良いでしょう。
魔術師逆位置は「ツールやテクニックの棚卸し」のタイミングを教えてくれます。
SNS、仕事、恋愛、趣味…あらゆる場面で「やり方」ばかりが先行すると、目的が霞んでしまいがち。
だから今こそ「目的をハッキリさせる」「目的を一つに絞る」がカギ。
日常でいうと、スマホのアプリを整理して、本当に使うものだけ残す感覚です。
また、魔術師逆位置は「見せかけの自信」や「過剰な演出」から解放されるきっかけにもなります。
背伸びして自分を飾ったり、周りの目を意識してパフォーマンスしたりしなくても、「あなたらしさ」で十分伝わるはず。
逆位置魔術師は「やめる勇気」「本当の気づき」を授けるカードでもあるのです。
まとめ~本当の目的はなにか?に気付かせてくれる~
魔術師の逆位置は、手段と目的がすれ違う「空回りのサイン」。
けれど、そのズレはあなたを責めるためではなく、本当に大事なことを浮かび上がらせるための「調整」です。
焦って進むより、一度立ち止まって「そもそも何を創りたいのか」を見直すことで、あなたのエネルギーは再び一点に集まり、より鮮やかなスタートへとつながっていくでしょう。
逆位置魔術師は「準備不足」を告げるカードではなく「再調整のプロデューサー」。
怖がらず、むしろ「試運転」の時間として楽しんでください。