【タロット逆位置リーディング講座13】⑪正義~ バランス崩壊、偏った天秤が教えること~についてのお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
正義
「正義」のカードが逆さまに出ると、まるで机の上の天秤がガタガタ揺れながら、どちらかにドンっと傾いてしまったような感覚になりますね。
公平で冷静に判断したいのに、心の中の「えこひいきスイッチ」がオンになったり、タイミング悪く偏った決断をしてしまう。
そんな経験、きっとあなたにもあるでしょう。
例えばダイエット中なのに「今日だけケーキOK!」と自分に甘くしたり、逆に人には厳しいことを言ってしまったり。
実は「正義」の逆位置は、そんなバランス崩壊あるあるに気づかせてくれるカードなのです。
逆さの天秤は「偏りグセ」を映し出す
正義のカードが逆位置で現れると、テーマはズバリ「偏り」。
本来の正義は、公平さや調和を大切にする「どちらも正しいよ」という柔らかな調停役。
でも逆さになると、その天秤は不安定になり、一方に重心が傾いてしまいます。
日常に置き換えると、たとえば職場で「Aさんの意見ばかり通ってBさんの話は無視される」とか、家族で「なぜか自分ばかり損な役回り」と感じる場面。
あるいは恋愛でも「相手に合わせすぎて自分を見失う」「逆にジャッジが厳しくなって減点方式で相手を見てしまう」など。
正義逆位置が出たときは、「心の中のジャッジメントが偏っていないか?」を振り返るサインです。
自分が意識していなくても、心は案外シーソーゲーム。
ちょっとした出来事がキッカケで、極端な思考に傾きすぎているかもしれません。
「偏り」から学べる人生のヒント
一見マイナスに見える逆位置ですが、そこには大事なヒントがあります。
偏りがあるからこそ「どうやってバランスを取り戻すか?」を考えられるということ。
たとえば、健康診断で「偏った食生活」が数値に表れたとき、人はやっと健康のありがたみを意識しますよね。
恋愛でも「尽くしすぎて疲れた」と気づいて初めて、「自分も大事にしなきゃ」と学べる。
逆位置は、その気づきのきっかけを与えてくれます。
また逆位置の正義は、「白黒はっきりつけない勇気」を持つことを教えるカードでもあります。
世の中の出来事はグレーゾーンだらけ。
誰かを一方的に裁くのではなく、「まあ、そういう日もあるか」と曖昧さを受け入れる柔軟さも、実は人生において大切な「調和」だと言えるでしょう。
逆位置が出た場合はどうすれば良い?
では、実際に逆位置の正義が出たとき、どう行動するとよいのでしょうか?
おすすめは「ミニ天秤チェック」。
その瞬間の自分の選択や気持ちを「公平かな?」「極端になってないかな?」と一度振り返ることです。
例えば、友人の相談を聞くとき。
「いや、それはあの人が悪いでしょ!」と即断したくなる場面で、逆位置の正義は「相手側の事情も想像してみて」と促してきます。
逆に「全部自分が悪いんだ」と責めすぎる人には、「いやいや、そんなに背負わなくて大丈夫」と天秤のもう片方を差し出してくれる。
また、正義逆位置の日は、ジャッジより「保留」を選ぶのも効果的です。
すぐに決断せず一晩寝かせる。
あるいは第三者に意見を聞く。
そんなワンクッションが、偏りの揺れをリセットしてくれるでしょう。
まとめ~傾いた天秤は大事な気づきを与えてくれる~
正義の逆位置は、一見すると「不公平」「偏り」「判断ミス」とネガティブに見えるかもしれません。
でも、実際は「天秤の揺れ」や「不具合」を教えてくれるサイン。
傾くからこそ、自分の心のバランスを調整できるし、グレーを受け入れる優しさも身につくのです。
恋愛でも仕事でも人間関係でも、偏りすぎた天秤に気づいたときが軌道修正のチャンス!
気付くからこそ次のアクションに繋げることができ、それは最悪の結果を回避することにも繋がっているでしょう。

