【タロット逆位置リーディング講座5】③女帝 ~ 大きすぎる「愛」に飲み込まれてない?についてのお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
女帝
どんなタロットカードでも、女帝のカードに描かれているのは優しそうに微笑む、キラキラした女性。
例えて見れば、それは聖母マリアのような。
実際にこの女性は「妊娠している」とも言われていて、女性性の美しい部分をギュギュっと凝縮したような1枚となっています。
しかし、逆位置だとどうなるか?
一言で言えば、「愛が大きすぎて逆効果」になる瞬間を教えてくれます。
豊かさの裏側にある、甘やかしすぎ・依存しすぎのサイン…。
さっそく、詳しく見ていきましょう。
「女帝=理想のマザー」というイメージがひっくり返るとき
多くのタロットカードで、女帝は「母性」「豊かさ」「実り」を象徴するカードとして描かれています。
正位置では、包み込むような愛情やクリエイティブな豊かさを表しているでしょう。
しかし逆位置になると、その包容力が「甘やかし」や「過保護」へと変質してしまうことがあります。
日常でいえば、恋人への愛が「束縛」に変わったり、こどもへの愛が強すぎて過保護になったり。
推し活に全財産をつぎこんで生活がカツカツになる、ペットに高級おやつをあげすぎて健康を崩す…そんな「愛の行き過ぎ」を象徴するカードです。
つまり、女帝逆位置は「与える」ことと「コントロールする」ことの境界があいまいになった状態を映し出しているのでhそう。
本当の愛の深さとは、相手が自立できるように「余白」を残してあげること。
そんな「気づき」を与えてくれるのが、女帝逆位置の面白さなのです。
「与えすぎ問題」はあなたの心を映し出す鏡
女帝逆位置は、ただの「過保護」カードではなく、あなた自身の「満たされなさ」を映し出していることがあります。
愛や物を与えることで、自分の価値を確認しようとしている…
愛を与えているつもりでいたのに、それが逆に誰かを苦しめている…
そんなパターンを暴き、それを自覚させようとしているのかもしれません
たとえば、恋人や友達に毎回おごってしまう、パートナーの世話を焼きすぎて感謝されないとイライラする、これらは「相手のため」のようでいて実は「自分の安心のため」だったりします。
その人自身が満たされていないからこそ、相手を満たすことで自分を満たそうとしているのかもしれません。
女帝逆位置は「あなたは大丈夫」「すでに十分価値がある」というメッセージを送ることであなたの心を満たそうとしているのでしょう。
与えることを少し手放して、自分が満たされることに時間やエネルギーを使ってみると、不思議と人間関係もスムーズになります。
カードは「愛のパワーバランス」を見直すサインなのです。
女帝逆位置のポジティブ変換術
逆位置はネガティブな警告だけではありません。
このカードが逆位置で出た時は、「愛し方を進化させるチャンス」でもあります。
女帝逆位置が出たら、まずは「受け取る」練習をしてみましょう。
普段「私がやらなきゃ」と思っていることを、あえて人にお願いする。
感謝の言葉を素直に受け取る。これだけでも、逆流していたものがスムーズに戻ります。
また、与える対象を「モノ」から「体験」に変えるのも効果的◎
高価なプレゼントより、一緒に過ごす時間や共通の思い出を増やす方が、健やかな豊かさを築けるでしょう。
女帝逆位置は、言ってみれ「愛のリデザイン」「愛し方のアップデート」のサイン。
与えることを手放す勇気が、実は一番の愛情表現になるのかもしれませんね。
まとめ~「愛し方」をアップデートしてますますラブラブに🎵
女帝逆位置は「愛」や「豊かさ」が過剰になり、依存や過保護に傾いているサイン。
でも同時に、それは「愛のアップデート」を求める宇宙からのメッセージでもあります。
与える愛から「育てる愛」へ、支配する関わりから「信頼する関わり」へ…その変化のタイミングを迎えていることを告げてくれるのです。
逆位置を引いた時こそ、自分の「愛し方のクセ」を見直すチャンス。
女帝は逆さになっても、あなたに「本当の豊かさ」を思い出させてくれる強力なガイドなのです。