【タロット逆位置リーディング講座4】②女教皇 ~ 秘密が深まりすぎると危険?についてのお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
女教皇
女教皇は、冷静沈着で落ち着いた表情の人物が描かれたカード。
見る時の心理状態によっては「なんだか全て見透かされている気がする」「女上司に詰められている気分」とも感じるカードであり、
だからこそ逆位置で出ると「なんとなくホッとした」とおっしゃる相談者さんも多いカートです。
実際、逆位置の女教皇様は「直感が鈍る」「白黒つけなくて良い」というゆるめの意味があったりもします。
一方で、知恵や直感が暴走したり、秘密にしていたことがあなた自身の首を絞めるというサインである可能性も。
詳しく見ていきましょう!
「隠すこと」と「守ること」の境界線
女教皇は本来、直感や秘密、精神性を司るカード。
正位置では「深い洞察」や「知恵の守護者」などちょっとスピリチュアルな「守り」の雰囲気があります。
逆位置になるとその守りが強すぎて、自分自身まで入れなくなるようなイメージ。
たとえば、スマホのロックを複雑にしすぎて自分でも忘れてしまう、そんな笑えないあるあるのように。
秘密や直感は大切ですが、それが強くなりすぎると「孤立」や「疑心暗鬼」に変わってしまうという暗示です。
女教皇逆位置は、そうした「秘密の過剰防衛」にストップをかけるように促してきます。
「誰にも話せない」よりも「話しても大丈夫な人を見つける」ことが、逆位置のメッセージかもしれません。
逆位置が映す「インナーワールドの暴走」
いつもは穏やかに凪いでいるインナーワールド(内面世界)が、うっかり渦潮になってしまう…
たとえてみれば、女教皇の逆位置はそんな状態かもしれません。
疑い始めるとキリがない、深読みしすぎて不安になる…それはまさに女教皇逆位置のパターン。
日常でいうなら、SNSの裏アカを作りすぎて管理しきれなくなる、あるいは人の一言を何倍にも膨らませて妄想してしまう…
そんな時のメンタルに似ています。
また、逆位置が出る時は「静けさを取り戻せ」というメッセージでもあります。
水面に映る月のように、ありのままを映すだけでいい。
あえてジャッジしないこと、判断やラベル付けを急がないことが、インナーワールドの暴走を鎮める鍵となるでしょう。
封じ込めてきたものを解き放つチャンス!
実は女教皇逆位置は、「秘密を暴く」カードでもあります。
長い間閉じ込めていた感情や、本当は知っていたのに見ないふりをしてきた事実を、自分自身に認めるタイミングを教えてくれるのです。
たとえば、押し入れの奥から忘れていた宝物が出てくるように、インナーワールドの奥には「まだ使える知恵」や「眠っていた才能」が隠れていることもあります。
ポイントは「ほどよく開示する」こと。
信頼できる人に話してみる、日記に書いてみる、瞑想で客観的に観察する…
こうした小さなアウトプットが逆位置のエネルギーを整え、直感力を正しい方向に働かせてくれます。
女教皇の逆位置が出る時は、ある意味では「潜在意識のお掃除チャンス」でもあるのです。
まとめ~意固地にならず、少しずつでも心を開いて~
女教皇逆位置は「秘密」や「直感」という神秘のヴェールに包まれた世界が、少し過剰になってあふれ始めた状態を示しています。
でも、決して悪い意味ではなく、むしろ「閉じすぎた扉を開く」ことを教えてくれるでしょう。
言ってみれば、鍵がかかっていて使えなかった知恵を「使える知恵」に変換するきっかけをくれます。
大事なのは「ほどよく外に出す」こと。
いきなり全てを白日の下にさらすのは勇気が要ることですし、「見えない部分」「見せない部分」があるからこそその人の魅力が際立つということもあるでしょう。
人生をより豊かにするためにも、あなた自身のインナーワールドを、やわらかく光で満たすヒントにしてくださいね。