インナーチャイルドカードの大アルカナ 2枚目は「アラジンと魔法のランプ」です。
ウェイト版のタロットにおける2枚目（1）は「魔術師」で、「無からの創造」や「はじまり」が大きなテーマとなっています。
では、アラジンと魔術師の間にはどのような共通点があるのでしょうか？
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
『アラジンと魔法のランプ』とは？
ディズニー映画でも人気のアラジン。
魔法のランプから巨大な魔神が出てくる…というあのシーンは覚えているものの、「どんなストーリーだったか思い出せない」という方も、意外と多いかもしれません。
『アラジンと魔法のランプ』は、「アラビアンナイト」（千夜一夜物語） の中にある物語の一つ。
ものすごくざっくりと言ってしまえば、「アラジン」という貧しい青年のサクセスストーリーです。
母と二人暮らしのアラジンは、ある日、叔父だと名乗る魔法使いにそそのかされて地下洞窟でランプ探しを手伝うことになります。
その際、見つけた財宝を持ち出そうとしたことが魔法使いにバレてしまい、入り口をふさがれてしまうというハプニングに遭遇。
しかし、魔法使いからお守りとして預けられていた指輪から魔神が出てきて、アラジンが脱出できるように力を貸してくれます。
さらに、地下から持ち出してきたランプを磨いて売ろうとしたところ、今度はランプの中から魔神が現れます。
願いを叶えてくれる魔神のおかげで、アラジンは商売で成功。やがて皇帝の娘と結婚するまでの地位に上り詰めました。
しかしその頃、アラジンを地下に閉じ込めた魔法使いが噂を聞きつけてやってきます。
そしてアラジンは、大事なランプを奪われてしまったのです。
妃と宮殿までも奪われたアラジンは、再び指輪の魔神の力を借りて魔法使いを倒し、最後はめでたくランプも妃も奪還！
アラジンは皇帝となり、人々を導く立場となって国を繁栄させていきましたとさ。
…これが、『アラジンと魔法のランプ」の大まかなストーリーです。
タロットカード「魔術師」との共通点は？
アラジンと「魔術師」を結ぶもの。それはズバリ、「魔法」です。
四つの元素、すなわち「火」「水」「空気」「土」を自由に操って全く新しいものを作り出す…タロットカードの魔術師は、そんな「魔法使い」のような存在として描かれています。
それはまさに、アラジンを助けてくれた魔神の姿と重なりますね。
タロットの「魔術師」も、アラジンの魔神も、コミュニケーションや知恵を司る「ヘルメス神（マーキュリー）」を象徴する存在でもあります。
頭の回転が速い知恵者でありながら、どこか怪しさがついてまわる「ペテン師」…そんな描かれ方をすることもあります。
実際、いきなり「無」から「有」を生みだすなんて、怪しさ満点ですよね。
今ほど科学が発展していなかった時代であれば、なおさらのことでしょう。
しかし、タロットに描かれている魔術師は、賢いばかりではなく相当なレベルの努力家。
頭の上に「∞」のマークがあるのは、この人物が試行錯誤を繰り返しながら確実に成長を続けていく存在であることを意味しています。
魔法でも科学でも、無から有を作り出すことは容易なことではなく、失敗もついてまわります。
それでもくじけず、常に前を向いて「未来」の可能性を信じ続けられるだけのたくましさや根性、強さを秘めたカードなのです。
あなたにとっての「魔法のランプ」とは？自分を知るための問いかけ
インナーチャイルドカードは、単なる占いのツールではありません。
今の自分や過去の自分と向き合い、未来につながるような気づきや癒しを得るツールです。
ですから、出たカードにじっくり向き合うことが大切です。
そして、さらに自己理解を掘り下げるための「問いかけ」や「アファメーション」の言葉が与えられています。
『アラジン』の場合は、
★問いかけの言葉①：「これまでやってきた仕事において、自分の才能を見落としていたことはありませんか？」
⇒アラジンと魔法のランプには、「才能開花」という大きなテーマが与えられています。
アラジンが、魔法のランプと出会ったことで自身の可能性を開花させて人生を大逆転させたように、あなたにも秘められた「才能」や「可能性」があるはずです。
このカードを引いたということは、まさに今、その才能を開花させるべき時期を迎えている暗示でもあるでしょう。
その才能とは何か？これまで、何か諦めてきたことはなかったか？…自分自身に対してこんな問いかけをしてみると良いでしょう。
★問いかけの言葉②：「私はどのように成長し、才能を進化させることができますか？」
⇒才能を開花させるためには、リスクをとることも必要です。
これまで通りのぬくぬくした生活では、大きな成功をつかむことはできないでしょう。
アラジンが地下洞窟の探索に出かけたように、あなたにも何等かの「冒険」が必要な時期が来ているのかもしれません。
あなたにとっての「冒険」とはどのようなことか？
そんな問いかけをしてみることで、人生を大きく好転させるための第一歩、「冒険」とはどのようなことを意味するかが次第に見えてくるでしょう。
★問いかけの言葉③：「意識のランプはいつ点灯し、心の中で何が照らされていますか？」
⇒アラジンの物語では、「ランプをこする」という行動がトリガーとなって魔神が現れます。
では、あなたにとっての「トリガー」はなんでしょうか？
人生を変えたいと思っても、何もキッカケがなければそのまま延々と同じ生活が続いてしまいます。
だからこそ、「トリガー」を自分で引く勇気と覚悟が必要です。
あなたにとっての「魔法のランプ」となり得るものは何なのか。
それは何か「資格」かもしれませんし、「習い事」かもしれません。
自分なりの「魔法のランプ」を探してみましょう。
願いをカタチにするべき時
アラジンと魔法のランプは、「自己成長」が大きなテーマとなっています。
どちらかといえば非力な青年が、ランプや魔神との出会いによって強く、たくましく成長していく…これは、ある意味では「ドラえもん」にも通じるところがあるでしょう。
なんでもかんでもドラえもんの道具（いわば魔法）に頼り切っているように見えるのび太ですが、実際はその出会いを通じて確実に成長しています。
だからこそ、ドラえもんがいなくなった世界でもしずかちゃんの心を射止めることができたのでしょう。
アラジンも同様です。
魔神との出会いによって彼は確実に成長していました。
だからこそ、最終的には自分の力でランプや妃を取り返すことができたのです。
ゆえにこのカードには、次のようなアファメーションの言葉が与えられています。
（※アファメーションとは？…肯定的な自己暗示。自分で自分に前向きな言葉で魔法をかけることです。アファメーションを行うことで、幸せな未来を引き寄せやすくなると言われています。）
「私は4つのエレメントを用い、魔法によって自身の世界を築いています。我思う、ゆえに我あり」
願えば叶う。願い事は、言葉にすれば形になる。
…これは引き寄せの法則でよく言われるお決まりの言葉ですが、実際、アラジンは「願ったからこそ叶った」のです。
このカードを引いたのは、あなたが心の中にある願い事をカタチにするべき時を迎えているというサインかもしれません。
これまで能力や才能を発揮できず、くすぶっていたのだとしたら、今まさにあなたの人生が本当の意味で動き出すタイミングが巡ってきたのです。
まとめ
インナーチャイルドカード 大アルカナ1番の「アラジンと魔法のランプ」についてご紹介しました。
カードをよく眺めてみると、アラジンはちょっと気弱そうな存在として描かれています。
そんな彼に対して、ランプの精が何か強い言葉をかけているようにも見えますね。
今のあなたは、ここに描かれたアラジンのように、遠慮がちで少し頼りなさを感じさせるような存在かもしれません。
しかし、あなたは自分で願ったからこそランプの魔神を引き寄せたのです。
それが意識的にであろうとなかろうと、あなたの人生はランプの精の魔法が必要な段階を迎えています。
さあ、あなたがカタチにしたい願望はどのようなことでしょうか？あなたが目指す未来とは？
このカードと出会えたことは大きなキッカケ。
自分という存在意義や人生の真の意味、目指すべきゴールについて改めて考えてみると良いでしょう。
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