【タロット逆位置リーディング講座9】⑦戦車 ~ 暴走か停滞か?進む力のバランス崩壊~についてのお話をしていきます。
まずは動画でチェックしたいという方は、以下よりご覧いただけます。
戦車
「戦車」といえば、勢い・勝利・進撃のイメージ。
ですから、逆位置で出てきたときには「あれ?ブレーキ踏んじゃった?」とドキッとする人も多いはず。
実はこのカード、逆さまになった瞬間、ただの「ストップ」「失敗」や「敗北」を意味するわけではありません。
むしろ、あなたの突っ走り癖や「勝ち負けマインド」をクールダウンさせるチャンスかもしれません。
さっそく、詳しく読み解いていきます。
戦車逆位置ってどんな雰囲気?
戦車が逆位置になると、まるでドライブ中に道を間違えたときのような「ちょっと待って!」な空気が漂います。
カードの絵柄には、凛々しい戦士とスフィンクスがいますが、逆位置になると、進む方向が定まらない、もしくはブレーキが利かない、そんな状態を象徴するのです。
日常でいえば、「やる気が空回り」「一生懸命アプローチしたのに相手が引いてしまった」「仕事で勢いだけで提案して混乱を招いた」など、ありがちな勢いオーバー状態。
でも、だからといって必ずしも悪いことばかりではありません。
例えば「無理に勝とうとしていた競争を一旦やめるチャンス」「方向転換のサイン」とも読めます。
不毛な戦いを続けていても、自分が消耗するだけ。
ここらで一旦、「何のために戦っていたんだっけ?」と見つめ直すことも必要かもしれません。
車でいえば、バックギアを入れて正しい道に戻る過程、とイメージするとわかりやすいでしょう。
恋愛・仕事・日常…「戦車逆位置」だとどう読む?
恋愛で「戦車逆位置」が出たら、「押しすぎ注意報」。
勢いに任せてLINE連投、返事が来ていないのに追いLINE、急なお誘い、感情的アタックなどが裏目に出やすい時期だということです。
でも同時に、それは「相手のペースを知る」「自分の気持ちを整理する」チャンスでもありますよね。
一旦冷静になって自分自身を客観的に見つめ直すべきだよ、とカードは教えてくれているのです。
仕事では「やる気だけで突っ走る」のではなく「戦略を立て直す」タイミング。
戦車逆位置は「計画性を持つ」ことを教えてくれます。
日常生活では「予定を詰め込みすぎない」「決断を一晩寝かせてからする」など、あえてスローダウンすることでむしろ成功しやすくなります。
つまり逆位置は「あなたの人生にハザードランプをつける」カード。周囲を確認しながら進めば、むしろ事故を防げるのです。
逆位置を逆手に取る「戦車マジック」
戦車が逆位置で出た場合は、なにもこわがる必要はありません。
それは、うまくいかないことを予言しているのではなく、その前に「止まれ」の合図だから。
怖がるより、「失敗する前に止まろう」「あ、今は練習走行モードだな」と思って活かしましょう。
例えば恋愛で焦って告白するより、「今日は相手の好きな話題だけ聞こう」と決める。
仕事で空回りを感じたら、「ここで一回、業務フローを書き出そう」と立ち止まる。
こうした小休止が、実は大きな勝利につながることが多いというのはみなさんも経験済みなのではないでしょうか。
さらに面白いのは、戦車逆位置は「思い込み」や「こだわり」も緩めてくれるところ。
普段なら「絶対こうしなきゃ」と思う場面で、「まあ、いっか」と笑ってみる。
ギュッと握りしめていたものを「緩める」余裕を持ってみると、案外物事はうまく転がり始めるものです。
不思議と相手の反応も変わり始めるでしょう。
つまり逆位置戦車は「強さの裏側にある柔軟性」を取り戻すお守りのような存在。
カードが逆さに出た時は、「今、前のめりになっちゃってるかも」と我が身を振り返りましょう。
まさに「我に返る」ことの大切さを教えてくれているカードであり、それによって新しい景色に出会えるのです。
まとめ~「再検索」して軌道修正するタイミング~
「戦車逆位置」は失速でも失敗でもありません。
そうではなくて、「勢いの調整」「方向転換」「こだわりを手放す」など、あなたの人生をよりしなやかにするサインです。
車だってUターンすることがありますし、ナビの再検索をすることもありますよね。
タロットの逆位置はその「再検索」タイム。
戦車逆位置が出たら「今こそ自分のペースを取り戻すチャンス!」と前向きに受け取ってみてください。

