西洋占星術の「デーク」入門講座21回目は、真面目?ロマンチスト?乙女座の恋3パターンをみていきます。
乙女座を表すキーワードとしては、「慎重」「まじめ」という言葉が挙げられるでしょう。
星座占いの本では、「好き避けしがち」「愛情表現が不器用」なんて書いてあることも多いですね。
たしかに乙女座の恋は慎重。
いいなと思う相手がいても、その場の勢いだけで飛び込むことは少なく、「この人は信頼できるか」「一緒にいて無理がないか」「ちゃんと大切にし合える相手か」を静かに見ています。
けれど実際には、同じ乙女座でも恋の仕方はかなり違います。
相手のことをよく見て、少しずつ距離を縮めていく人もいれば、やさしい気配りで自然と愛されるタイプもいる。
そして、穏やかでおっとりした雰囲気なのに、いざ結婚となると「この関係をきちんと育てるにはどうしたらいいか」を現実的に考えられる、シビアでしっかり者の乙女座もいるのです。
この違いを読み解くのが、乙女座の3つのデークです。
これを知ると、「へ~、乙女座ってそんな一面もあるんだ」と意外な魅力に気づくかもしれません。
今回は、そんな乙女座の恋愛と結婚観を、「慎重さ」「気配り」「誠実さ」という3つの顔から見ていきましょう。
デーク①いちばん「乙女座らしい恋」をする人(8/23~9/1生まれ)
まず、第1デークの乙女座は、いちばん「乙女座らしい乙女座」です。
このタイプの魅力は、なんといっても恋に対して誠実で、軽はずみに踏み込まないこと。
気になる人ができても、すぐに盛り上がることはなく、「この人はどんな人だろう」とまずはじっくり観察します。
好きという気持ちより先に、安心できるか、失礼な人ではないか、ちゃんと会話が通じるかを見ていることも多いでしょう。
たとえるなら、新しい靴を買うときに、見た目だけで決めず、歩きやすさまできちんと確かめる人。
第1デークの乙女座にとって恋は、勢いで始めるものではなく、「この人となら無理なく歩いていける」と思えてから深まっていくものなのです。
このタイプは、恋愛においても小さな違和感を見逃しません。
返事の雑さ、約束へのルーズさ、言葉の端にある無神経さ。そういうものに気づきやすいので、好きな気持ちがあっても、一度「ん?」と思うと慎重になります。
そのため、外からは少し厳しく見えることもありますが、本人としては恋を大事にしたいだけ。
適当に始めて適当に終わる関係にしたくないのです。
結婚観にも、その堅実さはよく表れます。
第1デークの乙女座にとって結婚は、ロマンだけで決めるものではなく、日々をきちんと積み重ねていける相手かどうかが大切です。
生活リズム、金銭感覚、健康意識、家事への考え方。そうした現実の細かな部分を、とてもよく見ています。
なによりもます、安心して暮らせること。それがこの乙女座にとっての深い愛なのです。
デーク②恋に「感じのよさ」が漂う乙女座(9/2~9/11生まれ)
第2デークの乙女座になると、そこへやわらかな社交性や、相手への気配りの上手さが加わってきます。
同じ乙女座でも、このタイプはただ慎重なだけではありません。
好きな人ができると、相手が心地よくいられるように自然に動ける人達でしょう。
言葉の選び方がやさしかったり、困っていることに先回りして気づけたりして、「一緒にいると落ち着く」と思われやすいのです。
たとえるなら、来客のために部屋を片づけるだけでなく、相手が座りやすい場所にクッションまで置いておく人。
第2デークの乙女座は、恋愛でもそういう細やかさを見せます。
ただ世話を焼くのではなく、相手が気まずくならないように、さりげなく整えるのが上手なのです。
このタイプは、恋愛で「役に立つこと」を愛情表現にしやすいでしょう。
相手の好きなものを覚えておく、体調を気づかう、忙しい時に負担を減らしてあげる。
そういう小さな親切がとても自然です。
ただし、そのぶん頑張りすぎると、「こんなに気を遣っているのに伝わらない」と疲れてしまうこともあります。
やさしいけれど、恋の中で無理をためこみやすい乙女座です。
結婚観もまた、このタイプらしく丁寧。
第2デークの乙女座にとって結婚は、ふたりで心地よい毎日をつくっていくことです。
きちんと暮らすことはもちろん大事。でもそれと同じくらい、家の空気がやわらかいこと、言葉がきつくなりすぎないこと、気づかいが行き交うことも大切です。
結婚しても「感じのいい関係」でいたい。そんな上品な愛し方をするタイプです。
デーク③静かなのに、いちばん現実を見ている乙女座(9/12~9/22生まれ)
そして第3デークの乙女座は、他の2タイプとはひと味違います。
このタイプには、乙女座の慎重さに現実感覚と「関係を育てる責任感」が加わります。
恋愛でも、ただ好きという気持ちに浸るだけではなく、「この人と続けていけるか」「この関係をちゃんと守れるか」をかなりしっかり考えています。
たとえるなら、花をもらって喜ぶだけでなく、その花瓶の水を毎日替えられる人。
第3デークの乙女座は、恋のムードを楽しみながらも、その後の現実を見ています。
だからこそ、最初は少し冷静に見えることがあっても、本気になるととても強いのです。
このタイプは、恋愛で「信頼」を何より大切にします。
約束を守ること、困ったときにちゃんと向き合うこと、言葉だけでなく行動が伴っていること。そういう現実の積み重ねがないと、心を完全には預けません。
そのため、口先だけの甘さや勢い任せの恋には、どこかで冷静になるでしょう。
恋愛に対して夢がないのではなく、続かない夢を最初から見たくないのです。
結婚観においても、このタイプはかなり地に足がついています。
第3デークの乙女座にとって結婚は、愛情を日常の中で機能させることでもあります。
相手を支えたいし、自分も支えられたい。
けれどそれは感情論だけでなく、暮らし、役割分担、将来設計まで含めて成り立つものであってほしいのです。
ロマンだけではなく、現実を整える力の中に愛がある。そんな成熟した結婚観を持ちやすい乙女座です。
まとめ
こうして見ると、乙女座の恋愛は決して「慎重」「不器用」のひと言では片づけられません。
第1デークは、信頼できる恋を丁寧に選ぶ人。
第2デークは、気配りとやさしさで愛を育てる人。
第3デークは、現実の中で関係をきちんと守ろうとする人。
どれも乙女座ですが、愛の整え方が違うのです。
乙女座の恋愛の本質は、好きな相手との関係を、少しでもよい形にしたいと願うことにあります。
ちゃんと向き合いたい。ちゃんと大事にしたい。ちゃんと続く関係にしたい。そこに、乙女座らしい愛の誠実さがあるのでしょう。
その愛が、慎重さとして出るのか、気配りとして出るのか、それとも現実を支える力として出るのかで、恋のかたちはずいぶん変わってくるのです。

